【新唐人2011年5月3日付ニュース】最近、国際環境保護団体のグリーンピースは中国産ベビーフードから遺伝子組み換え成分を検出したと発表。中国では遺伝子組み換え米の商業栽培が政府から推奨されていますが、遺伝子組み換え食品は人体に影響はないのでしょうか。中国の国民はどう思っているのでしょうか。
グリーンピースは近日、中国で市販されているベビーフードなどから遺伝子組換え成分を検出したと発表。2010年末から今年4月にかけて、北京、武漢、広州、香港などで、ベビーフードやビーフンなどをサンプル採取し、遺伝子組換え成分の検査を実施しました。
グリーンピース食品及農業分野主任 方立鋒:「数ヶ月かけて調査した結果、100余りのサンプルから10の遺伝子組み換え食品を発見、深刻な状況です。海外の権威のある機構、例えば 英国の王立協会、ベビーフードに遺伝子組み換え作物を使用する場合、最も厳しい審査を受けます」
遺伝子組み換え技術は、遺伝子が本来持つ特徴を変え、さらに子孫に遺伝することも可能だそうです。遺伝子組替え作物には、高生産性、病害虫や除草剤に対する耐性などの利点があります。
しかし、その安全性が懸念されています。
ウィーン大学の獣医学教授・ゼンテク氏は2009年、こんな実験をしました。33%の遺伝子を組換えたトウモロコシをマウスに20週以上与えた結果、三代目からは、体重と身長、出産数が明らかに減少したそうです。
アメリカでは、遺伝子組み換えトウモロコシ飼料を与えられた数万頭の豚が生殖機能を失ったとの報告がありました。インドでは、遺伝子組替えの綿の種子を与えられた水牛に、早産、流産、不妊などの合併症が現れました。また、多くの国では、遺伝子組替えトウモロコシ畑から、ねずみの姿が消えました。
遺伝子組換え栽培を最初に取り入れた南米各国では、近年奇形児が相次ぎ生まれ、メディアの注目を浴びています。
南米の被害者 ソフィア:「中毒になる前は幸せでした。自分の農園と果樹がありましたが、今は全部失いました 弟も含めて。医者には子供を産まないように少なくとも10年は産まないように言われました。中毒で奇形児が生まれるから」
国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)、経済協力開発機構(OECD)および115の国の消費者協会など、遺伝子組換え食品の安全性については、どこも太鼓判を押していません。グリーンピースは、遺伝子組換え食品の安全性の更なる研究を促すと共に、商業栽培のストップを呼びかけました。
一方、中国当局は2009年末、2種類の遺伝子組替え米の栽培を許可しました。中国は世界最大の米生産国で消費国。そして世界初の遺伝子組替え米の商業栽培国となり、市民の懸念を呼んでいます。更に、中国農業省は遺伝子組替え米が5年以内に中国人の主食になると公言。
食品安全専門家は、遺伝子組換え食品は毒素を含んでおり、癌や奇形を招き、更には遺伝子突然変異を起し、子孫に害を及ぼすこともあると指摘します。
中国食品安全専門家 叶永茂:「遺伝子組換え食品は毒素を含んでいる。人類に癌や奇形を招き、遺伝子突然変異で子孫に害を及ぼす」
台湾明道大学の陳校長は、人類は遺伝子組替え食品がもたらす壊滅的な災難には耐えられないとし、食品安全は国防安全と同レベルの問題だと指摘します。
台湾明道大学 陳世雄校長:「これらは人類の前途と将来において、大きな危機です。科学技術を使うことによって、子孫や現代の人類の福祉や健康を損なう事は避けるべきです」
中国でも、多くの市民が遺伝子組み換え食品に反対しています。
新唐人テレビがお送りしました。
(中国語)